RENAULT KANGOO

「概要」の項を参照してください

この車両には、次のような固定用の構成部品が装着されています。

  • 2 つの着脱可能電動リール(自動ロック機能付き)または 2 つの標準リール。これらのリールは、車両のフロントにあり、フロントベースに取り付けることができます。またこれらのリールには、長さが 3,100mm のベルトと端部固定具フロント(電動)リールの使用も含まれています。
  • 端部固定具とバックルを備えた 2 つの標準リール。このリールは車両のリアにあり、リアベースリアリールの使用に取り付けることができます。
  • 取付け用ベース。

取付け用ベース

フロントとリアに一対ずつあるベースで、リールの取付けに使用できます。

調整(車椅子位置の前後調整)可能な構成の車両には、フロント A とリア B に 2 対のベースがあります。

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車椅子の位置が前後のどちらであるかに応じて変化する正しいベースが使用されているかご確認ください。リールは、取付けし易いよう次のように色分けされています。

1.

灰色は前方位置用。

2.

黒色は後方位置用。

安全に関する説明

この固定キットは、ISO 10542 :2012.規格に適合しています

システムの各構成部品は定期的に点検し、摩耗や損傷の兆候があるものは交換する必要があります。

ベルトの使用中に車両事故に巻き込まれた場合は、ベルトを即座に交換してください。

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リールは、一度に1台の車椅子にのみ取り付けることができます。

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肩ベルトは、体重が 22 kg 以上である乗員の拘束のみを想定したものです。この体重未満の乗員の拘束には、お子様用の拘束システムをお使いください。シートベルトを用いて車椅子を固定するのはお止めください。

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車椅子は、車椅子使用者の着席前に固定してください。

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車椅子を固定する際には、ベルトに緩みがなく、ALOCKED」ラベルが視認できる状態かご確認ください。使用を終えリールを切り離したら、衝撃発生時の床面損傷や飛散を防止できるよう、ベルトは確実に収納してください。

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車椅子そのものの改造はお止めください。

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輸送(輸送時の取付け箇所など)に関する説明については、車椅子メーカーにお問い合わせください。輸送が認められたものであるかどうかについても、付属品(バッテリーなど)を含めてご確認ください。取り付けたまま輸送することが認められていないものは輸送前に取り外し、衝撃発生時に飛散しないよう車両にしっかり固定してください。

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固定ベルトが推奨固定角度車両内での設置で配置されているかご確認ください。車椅子の周りに十分なスペース寸法があるかどうかも確認し、エアバッグの位置にもご注意ください。

使用や保守整備に関する説明書

車椅子の取付けや車椅子使用者の固定に用いるシステムの保守整備および使用については、各システムのメーカーが説明書を用意している場合があります。車椅子を使う場合は、必ず、その構造が、適用されるISO 7176-19規格の関連条項(輸送手段用認定車椅子に関する条項)に準ずる前向きの車椅子をお使いください。

該当する説明書には、次の事柄に関する説明が含まれています。

a)車椅子の取付けおよび車椅子使用者の固定に用いるシステムや、同システムの使用に関する説明。

b)車両内で使用すべき固定装置の種類。

c)車椅子を固定箇所に取り付けるために必要な装置。

d)車椅子の取付けおよび車椅子使用者のベルト固定に用いるシステムの構成部品を対象とした清掃に役立つガイド。

該当する説明書には、次のような推奨事項が含まれています。

a)指定以外の乗客用シートベルトを用いて乗員用車椅子を取り付けると、車椅子を効果的に固定できない恐れがあります。

b)車椅子の取付け/車椅子使用者の固定に用いるシステムは、必ず、車椅子を車両の前方に向けた状態でお使いください。

c)衝撃の発生後には、車椅子の取付け/車椅子使用者の固定に用いるシステムの構成部品を、固定装置を含めて交換してください。

d)車椅子の取付け/車椅子使用者の固定に用いるシステムは、車椅子1台と車椅子使用者1名の組合せにのみ使用できます。

e)固定用シートベルトを乗員の拘束に使用することはできません。

f)車椅子用の関連機器については、衝撃が生じた際にも自由に移動せず、車両の乗員に損傷を及ぼさない方法を用いて、輸送中は車椅子に取り付けておくか、車椅子から取り外し車両に固定しておいてください。

g)車椅子使用者の前方に取り付けられているフットレスト以外の部品については、車椅子使用者や車両内の他の乗員が負傷する危険を減らすため、輸送中は可能な限り取り外し、別の場所に固定しておいてください。

該当する説明書には、次のような遵守事項に関する情報が含まれています。

a)車椅子の取付けや車椅子使用者の固定に用いるシステムは、ISO 10542-1規格に適合するものでなければなりません。

b)ベルトは、艶出し剤、オイルおよび化学製品(特にバッテリーの酸)で汚れていない状態でなければなりません。車椅子の取付け/車椅子使用者の固定に用いるシステムの清掃に適した製品をお使いください。

c)切れ目、汚れまたは損傷のあるベルトや、部分的に損傷しているベルトは必ず交換してください。

d)ベルトは保護し、鋭利な端部または角のある物体に触れない状態に保ってください。

e)車椅子使用者用のシートベルトは、使用者に合わせて調整してください。

シートベルト

1)車両の構成部品が、車椅子使用者の頭部や胸部に当たる危険を減らすため、必ず3点式のショルダーベルトをお使いください。

2)頭部や胸部の可動範囲は、胴ベルトの取付け位置に応じて変化し、当該可動範囲によっては、肩の上にある固定箇所と肩の後ろにある固定箇所の距離が長くなる可能性があります。

3)シートベルトの腰ベルトは、車椅子使用者の下腹部を支えられるよう、腰部前方の低い位置に使用し、腰ベルトと肩ベルトは、車椅子使用者の腰部付近で交差させてください。

4)腰ベルトの角度は、次の図に示すように、水平角で 45° から 75° または 30° から 45° にしてください。

A.

望ましい角度。

B.

可能な角度。

5)シートベルトは、車椅子のアームレストまたは車輪が原因で車椅子使用者の身体からベルトが離れることのないように配置してください。

6)車椅子使用者のシートベルトは、使用者の快適さが損なわれない範囲内で使用者をできるだけしっかり固定できるように調整してください。

7)上半身用の拘束具は、肩より上で調整してください。

8)上半身用の固定箇所またはベルトガイドの高さは調整できますので、衝突の際などに車椅子使用者の背骨に上から圧力が掛からないよう、車椅子使用者の肩より上に配置してください。

9)捻じれた状態で拘束用ベルトを使用するのはお止めください。

フロント(電動)リールの使用

A. 作動中のシステム

B. スタンバイ状態のシステム

リールをロック/ロック解除するには、リア右側のトリム上にある押しボタン 1 を使用します。リールのロックを解除するにはボタンを押し、再びロックするにはボタンを持ち上げます。電動リールのロックを解除するには、イグニッションスイッチを ON にする必要があります。イグニッションスイッチを ON にしてから無操作のまま約 10 分が経過すると、システムは、車両のバッテリを温存するためスタンバイ状態になります。その後にリールのロックを解除するには、イグニッションスイッチを再び ON にする必要があります。警告灯は、システムが作動中だと点灯し、システムがスタンバイ状態だと消灯します。

基本的な装着方法

手動リールフロントリールの使用(手動)の場合と同じ方法でリールをベースに取り付け、コネクタを差し込みます。

取り外し

タブ 2 を押してコネクタを切り離したら、手動リールフロントリールの使用(手動)の場合と同じ方法でリールをベースから取り外します。

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シートを取り付けたり、リールのベース 3 への巻付け作業を実施したりする際には、ケーブルやコネクタにご注意ください。損傷のおそれがあります。

磁石 4

車椅子を取り付けやすくするため、床面には、ベルトが緩まないよう保持するための磁石 4 があり、端部固定具には、車両のリアからアクセスできます。

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ベルトが緩んだ状態では走行しないでください。場合によってはケガを負うこともありますのでご注意ください。

フロントリールの使用(手動)

基本的な装着方法

1.

リールアイレットをベース上で横にスライドさせます。次に、リールを、車両のリア方向に向かって車両の内側から外側に回します。

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左右のハンドルは交換できません。バックルの赤い部分は、車椅子の外側に配置してください。

2.

黄色のレバーを押してリールベルト 3 のロックを解除し、ベルトを車椅子に取り付けたら、ノブ 4 を回して。ベルトに張りがあるか確認します。

取り外し

3.

黄色のレバー 2 を押してベルトのロックを解除し、端部固定具を車椅子のフレームから取り外します。

リールを、車両のフロント方向に向かって車両の外側から内側に回し、横にスライドさせる方法で、リールをベースからスライドさせます。

リアリールの使用

基本的な装着方法

1.

リールのアイレットを、車両の内側から外側に向け、ベース上で横にスライドさせます。次に、リールを、車両のフロント方向に回します。

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左右のハンドルは交換できません。バックルの赤い部分は、車椅子の外側に配置してください。

2.

黄色のレバーを押してリールベルト 3 のロックを解除し、ベルトを車椅子に取り付けたら、ノブ 4 を回して。ベルトに張りがあるか確認します。

取り外し

3.

黄色のレバー 2 を押してベルトのロックを解除し、端部固定具を車椅子のフレームから取り外します。

リールを、車両のリア方向に向かって回し、車両の外側から内側に向け横にスライドさせる方法で、リールをベースからスライドさせます。

肩ベルトの使用

リアシートベルト 1 は、車椅子またはリア中央シートに使用できます。5 名を超える乗員をこの車両に載せることはできません。車椅子は、車両構成車椅子の位置に応じて異なる車椅子設置箇所にのみ設置できます。

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シートベルトは、できるだけ身体に近い腰部の適正位置に配置してください。

車椅子用として使用

1.
シートベルトを、リア左側のサイドピラー上にあるホルダーから取り外します。
2.

シートベルトタングを持ち、車椅子左側の固定用バックル内に配置します。タングを、「カチッ」というロック音が聞こえるまで押し込みます。

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タングを押し込む際には、ベルトリール 4 に圧力が掛からないようご注意ください。

3.

ベルト中央のタングを持ち、リア右側リールのバックルに接続します。「カチッ」というロック音が聞こえるまで押し込みます。

4.

シートベルトのロックを解除するには、ベルトから手が離れないよう注意しながら、各バックル上のボタンを押してタングを解放します。使用後は、シートベルトタングをその収納箇所に戻します。

中央シート用として使用

1.
シートベルトを、リア左側のサイドピラー上にあるホルダーから取り外します。
2.

シートベルトタングを持ち、中央シート 5 左側のバックル内に配置します。タングを、「カチッ」というロック音が聞こえるまで押し込みます。

3.

シートベルト中央のタングを持ち、中央シート 4 右側のバックル内に配置します。「カチッ」というロック音が聞こえるまで押し込みます。

シートベルトのロックを解除するには、ベルトから手が離れないよう注意しながら、各バックル上のボタンを逆の順序で押してシートベルトタングを解放します。使用後は、シートベルトをその収納箇所に戻します。